
2人暮らしの食費は、周りと比べにくい支出のひとつです。
「うちは使いすぎなのか」「節約したいけれど、どこから手をつければよいのか」と迷う人も多いと思われます。
そこでこの記事では、公的データを基準に「平均」との距離感をつかみつつ、家計に合う落としどころの決め方を整理します。
さらに、外食や惣菜の使い方を見直して、無理なく続く節約につなげる具体策もまとめます。
- ✨ 2人暮らしの食費1ヶ月平均(最新データ)と、平均との差の見方
- ✨ 年代・収入・地域・ライフスタイルで食費が変わる理由と目安
- ✨ 外食・惣菜を軸に月2万円の節約を狙う、具体的な手順
結論:2人暮らしの食費1ヶ月平均は約7.5万円です
2人暮らし世帯の食費の1ヶ月平均は、総務省の家計調査(2024年度)で7万5,374円と報告されています。
ただし食費は、年代や地域、外食の頻度でぶれやすく、平均はおおむね6万6,000円〜8万6,000円程度の幅で語られることもあります。
節約の現実的な近道は、食費の中でも単価が上がりやすい外食・惣菜の回数を整えることです。
平均が7.5万円でも、家庭ごとに差が出る理由
まず押さえたいのは、平均は「理想」ではなく「実態の真ん中あたり」だという点です。
2人暮らしでも、生活条件が違えば食費は自然に変わります。
総務省の家計調査(2024年度)では、食費平均が7万5,374円で、家計全体に占める食費の割合(エンゲル係数)は28%とされています。
つまり、多くの世帯で「支出の4分の1強」が食費に充てられている状況です。
また内訳の目安として、食費の中でも外食が約9,400〜9,500円、調理食品(惣菜・弁当など)が約9,400〜11,000円を占める傾向が示されています。
この2つは、忙しさや疲れ具合で増えやすく、増えると食費全体を押し上げやすい部分です。
さらに年代別でも差があり、たとえば29歳以下は約5万9,600円、30〜39歳は約7万9,600円、40〜49歳は9万円以上という傾向が報告されています。
年収が高いほど食費が増える傾向も示されており、「平均より高い=失敗」とは言い切れません。
月の食費を整えるための具体的な進め方
ここでは、平均7.5万円を「自分たちの基準」に変えるための手順を、できるだけ実行しやすい形でまとめます。
1)最初に「現状」を3つに分けて見える化します
家計簿が苦手でも、まずは1ヶ月だけ次の3分類に分けるのがおすすめです。
- 食材(米・肉・野菜・調味料・飲料など)
- 惣菜・弁当などの調理食品
- 外食(テイクアウト含む)
平均データでも、外食と惣菜はそれぞれ月1万円前後になりやすい部分です。
ここが膨らんでいるかどうかを把握するだけで、打ち手が絞れます。
2)目標は「金額」より「回数」から決めます
食費は、いきなり月いくらにするかを決めると挫折しやすいです。
特に外食や惣菜は、金額より回数がコントロールしやすいと考えられます。
- 外食:週2回 → 週1回にする
- 惣菜:平日3回 → 平日1〜2回にする
- コンビニ:毎日 → 週2回までにする
惣菜購入や外食を控えるだけで、月に約2万円程度の節約が可能とされています。
「ゼロにする」ではなく「回数を整える」ほうが続けやすいです。
3)自炊の負担を増やさず、固定メニューで回します
節約は、気合より仕組みが大切です。
自炊のハードルを下げるために、次のような固定化が役立ちます。
- 主食を固定:米+冷凍うどん+パスタの3本柱にする
- たんぱく源を固定:鶏むね・豚こま・卵・豆腐を軸にする
- 「2日分作る」:カレー、丼の具、スープなどを多めに作る
これにより、惣菜や外食に流れやすい「疲れた日」を減らしやすくなります。
4)買い物の回数を減らし、予算のブレを小さくします
買い物回数が多いと、ついで買いが増えやすいです。
次のどれか1つでも取り入れると、食費のブレが小さくなります。
- 買い物は週1〜2回にまとめる
- 平日は「買い足し禁止の日」を作る
- ネットスーパーや生協を「使いすぎ防止」目的で活用する
手間を増やさずに管理しやすくする、という発想がポイントです。
5)「適正額」は手取りの15〜20%を目安に調整します
平均と同じにする必要はありません。
一般に、食費は手取り収入の15〜20%に収めるのが理想的とされることがあります。
たとえば手取りが約47万5,000円の場合、月7万2,000円が適正額の目安として示されています。
家賃や教育費など他の支出が重い家庭では、食費の目標を「平均より低め」に置く考え方も現実的です。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 食費が平均(約7.5万円)より高く、まず原因を知りたい人
- 自炊はしたいが、毎日は難しい共働きの人
- 外食・惣菜の頻度を「少しだけ」下げたい人
向いていない人
- 外食や食の楽しみを最優先にしたい人(無理に下げると満足度が落ちやすいです)
- すでに食費が月4〜5万円台で、これ以上の削減が負担になりそうな人
- 医療的な食事制限があり、食材が固定で高くなりやすい人(別の支出で調整するほうがよい可能性があります)
メリット・デメリット
メリット
- 平均(7万5,374円)を基準に、使いすぎかどうかを判断しやすくなります
- 外食・惣菜の「回数」に着目すると、精神的な負担が小さく続けやすいです
- 月2万円程度の節約が狙える可能性があり、家計改善のインパクトが出やすいです
デメリット
- 忙しい時期は惣菜・外食が増えやすく、計画が崩れることがあります
- 自炊を増やしすぎると、時間コストが重くなる可能性があります
- 節約を優先しすぎると、食の満足度が下がる場合があります
注意点・失敗しやすいポイント
食費の節約は「頑張り方」を間違えると、かえって出費が増えることがあります。
惣菜を減らしたのに、食材ロスで高くなる
まとめ買いを増やすと、使い切れずに捨ててしまうケースがあります。
冷凍できる食材を中心にする、または「2日分で使い切る献立」に寄せるとロスを抑えやすいです。
安さ優先で買い回りし、時間と追加購入が増える
特売のはしごは、交通費やついで買いで逆効果になる可能性があります。
基本は「行く店を絞る」「買い物回数を減らす」が安定しやすいです。
外食ゼロを目標にして反動が来る
外食を完全に断つと、忙しい週に反動で出費が増えることがあります。
外食は「月◯回まで」「記念日枠は別」など、ルールを作るほうが継続的です。
都市部の物価差を無視して落ち込む
東京などの都市部は物価が高く、全国平均を上回る傾向があります。
平均は参考値として捉え、手取りに対する比率(15〜20%目安)も併用すると納得感が出やすいです。
比較・選び方
2人暮らしの食費は、ライフスタイルによって「狙う目安」が変わります。
リサーチでは、自炊中心なら月4〜5万円、外食が多い場合は8万円以上が目安とされています。
| タイプ | 食費の目安 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 自炊中心 | 月4〜5万円 | 買い物回数を減らし、固定メニューで回すと続きやすいです |
| 自炊+惣菜を併用 | 月6〜8万円 | 惣菜の「頻度」を決め、疲れた日の逃げ道として残すと崩れにくいです |
| 外食多め | 月8万円以上 | 外食の回数上限を決め、ランチ中心に寄せると調整しやすいです |
「平均の7.5万円に合わせる」よりも、自分たちの優先順位(時間・健康・楽しみ)に合わせて、上振れしやすい項目を管理するほうがうまくいきやすいと思われます。
よくある質問(FAQ)
Q. 2人暮らしの食費平均7.5万円は、外食込みですか
家計調査の「食費」には、家庭で食べるための食材だけでなく、外食や惣菜なども含まれる形で集計されます。
内訳の目安として、外食が月9,400〜9,500円程度、惣菜などの調理食品が月9,400〜11,000円程度という傾向が示されています。
Q. 平均より高いのですが、すぐ下げるべきでしょうか
平均より高い理由が、都市部の物価や忙しさ、健康目的の食材などであれば、必ずしも「使いすぎ」とは限りません。
まずは外食・惣菜の回数を見える化して、下げやすいところから調整するのが現実的です。
Q. 目標額はどう決めればよいですか
平均(7万5,374円)を参考にしつつ、手取りに対する割合で考える方法があります。
食費は手取りの15〜20%が目安とされることがあり、家賃など固定費が高い場合は低めに、食を重視する場合は高めに設定する考え方もあります。
Q. 共働きで自炊が難しい場合、どこを削るのが効率的ですか
ゼロから自炊を増やすより、外食・惣菜の「回数」を少し減らすほうが効率的な場合があります。
惣菜や外食を控えるだけで月2万円程度の節約が可能とされるため、まずは週単位の回数目標が取り組みやすいです。
Q. 食費を下げると栄養が心配です
栄養面が不安な場合は、安さだけでなく「たんぱく質を確保する」方針にすると崩れにくいです。
卵・豆腐・鶏肉など、比較的取り入れやすい食材を軸にしつつ、冷凍野菜なども活用すると続けやすいと思われます。
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まとめ
2人暮らしの食費1ヶ月平均は、総務省の家計調査(2024年度)で7万5,374円と報告されています。
ただし食費は、年代・年収・地域・外食頻度で差が出やすく、平均はあくまで基準線です。
節約を進めるなら、まず食費を「食材・惣菜・外食」に分けて見える化し、外食や惣菜の回数を整えるのが近道になりやすいです。
惣菜購入や外食を控えるだけで月2万円程度の節約が可能とされるため、無理のない範囲で回数ルールから始めるのが続けやすいと思われます。
背中を押す一言
平均に合わせることよりも、今の暮らしに合う「続く形」を見つけることが大切です。
まずは1ヶ月だけ、外食と惣菜の回数を数えるところから始めてみると、次の一手が選びやすくなります。