
お風呂の残り湯を洗濯に使うと聞くと、「本当に節約になるのか」「手間のわりに数十円なら続かないのではないか」と迷いやすいです。
一方で、毎日の洗濯があるご家庭では、積み上げると年間で数千円単位の差になる可能性があります。
ただし、節約額は「洗濯回数」「どの工程まで風呂水を使うか」「衛生面のルールを守れるか」で変わります。
この記事では、目安の金額感を先に示したうえで、無理なく続けられる現実的なやり方と、失敗しやすいポイントを整理します。
- ✨ 風呂水洗濯で節約できる金額の目安(1回・月・年)
- ✨ 衛生面に配慮しながら続けやすい、具体的な手順とコツ
- ✨ 向き不向きの判断基準と、他の節約法との比べ方
風呂水洗濯の節約額は「年4,000〜7,000円前後」が目安です
風呂水を洗濯の「洗い」に使う場合、水道代は1回あたりおよそ12〜14円程度の節約が目安とされています。
毎日洗濯するご家庭なら、月360〜430円程度、年4,300〜5,000円程度の節約がひとつの目安になります。
さらに風呂水の使用量を増やす運用では、1回19円、年間約7,000円程度の節約という試算も紹介されています。
数字が積み上がる仕組みと、節約がブレるポイント
風呂水洗濯の節約は、「水道水を使う量を置き換える」ことで生まれます。
目安として、水道料金は1Lあたり約0.24円で試算されることが多いです。
洗濯1回で風呂水に置き換えられる量は、洗い工程のみで50〜60L程度とされます。
このため、50L×0.24円=約12円、60L×0.24円=約14円という計算になりやすいです。
一方で、節約額がブレる主な理由は次の通りです。
- 地域や契約によって水道料金(円/L)が異なるためです。
- 洗濯機の容量やコースで、使う水量が変わるためです。
- 「洗いだけ」か「すすぎも」かで、置き換え量が変わるためです。
なお、ふろ水ポンプの電気代は、一般的な試算では1回あたり0.1円程度とされることがあります。
水道代の節約(1回12〜14円程度)と比べると、電気代は誤差になりやすいと考えられます。
今日から迷わず始めるための、具体的なやり方・手順
風呂水洗濯は、最初から完璧を狙うより「洗いだけ風呂水、すすぎは水道水」から始めるほうが続けやすいです。
衛生面の不安を抑えつつ、節約効果も得やすいバランスとされています。
手順1:まずは「洗いだけ風呂水」に固定します
最初にやることは、洗濯機の設定で「洗い:風呂水」「すすぎ:水道水」にすることです。
すすぎまで風呂水にすると節約額は増える可能性があります。
ただ、におい・雑菌・家族の抵抗感が出やすいため、まずは洗いだけにして失敗を減らします。
手順2:用意するものを最小限にします
必要なものは、洗濯機のふろ水機能(内蔵ポンプ)または外付けのふろ水ポンプです。
外付けの場合は、ホースの長さが浴槽から洗濯機まで届くかを先に確認します。
あわせて、ホースの先端に付くフィルターの掃除がしやすいタイプだと、手間が増えにくいです。
手順3:失敗しにくい運用パターンを選びます(3つの具体例)
生活スタイルに合わせて、次のどれかに寄せると習慣化しやすいです。
- パターンA(基本):洗いだけ風呂水、すすぎは水道水です。迷ったらこれが無難です。
- パターンB(忙しい人向け):風呂水は「夜の入浴後すぐ」だけ使います。翌朝に持ち越さない運用でにおいリスクを下げます。
- パターンC(節約寄り):洗いは風呂水、すすぎは水道水で回数を1回にします。衣類や洗剤との相性があるため、まずはタオル類で試すと安心です。
手間を減らすコツ:掃除の「頻度」を決めておきます
続かない原因になりやすいのが、ホースやフィルターの手入れが後回しになることです。
おすすめは、「週1回だけフィルター掃除」のように、頻度を固定することです。
毎回完璧にしようとすると負担が増えやすいので、家庭内で無理のない落としどころを作ります。
向いている人・向いていない人の判断基準
風呂水洗濯は、全員にとっての正解ではありません。
節約額と手間、衛生面の納得感のバランスで判断しやすいです。
向いている人
- ほぼ毎日洗濯し、回数が多いご家庭です。
- 洗い工程だけ風呂水にする運用なら抵抗が少ない人です。
- フィルター掃除など、週1回程度のルーティンを作れる人です。
向いていない可能性がある人(別の選択肢もあります)
- 洗濯回数が少なく、月数回程度の人です。節約額が小さく感じられる可能性があります。
- においに敏感な家族がいて、ストレスが増えやすいご家庭です。
- 浴槽から洗濯機までが遠く、ホースの取り回しが負担になる住環境です。
向いていない場合は、後半の「比較・選び方」で、同じくらい取り入れやすい代替案も紹介します。
節約以外も含めたメリット・デメリット
メリット
- 水道代が年間で数千円単位で下がる可能性があります(洗濯回数が多いほど効きやすいです)。
- 「使ったお湯を再利用する」という納得感が得られ、節水意識が続きやすいです。
- 洗いだけ風呂水にすれば、運用の難易度が比較的低いです。
デメリット(対策つき)
- ホースやフィルターの手入れが増えます。
対策として、掃除頻度を週1回に固定し、家事の予定に組み込みます。 - におい・衛生面が気になる場合があります。
対策として、すすぎは水道水にし、入浴後できるだけ早く使います。 - 初期費用がかかることがあります(外付けポンプ購入など)。
対策として、まずは洗濯機の内蔵機能の有無を確認し、買い足しを最小限にします。
損をしないための注意点・失敗しやすいポイント
風呂水洗濯で「節約にならなかった」と感じるケースには、いくつかパターンがあります。
すすぎまで風呂水にして、満足度が下がるケース
節約額を増やしたくて、すすぎまで風呂水にする人もいます。
ただ、においが気になったり、家族が嫌がったりすると、結果的に続かない可能性があります。
まずは洗いだけにして、納得感がある範囲で調整するほうが現実的です。
残り湯を長時間放置してしまうケース
時間が経った残り湯は、衛生面の不安が増えやすいと言われています。
可能なら、入浴後〜その日のうちに使う運用に寄せると安心感が出ます。
ポンプやホースを「安さだけ」で選んで後悔するケース
外付けポンプは価格差がありますが、掃除のしやすさやホースの耐久性でストレスが変わります。
節約目的なのに、使いにくさで買い替えになると本末転倒になりやすいです。
購入前に、フィルターの外しやすさ、ホースの長さ、収納のしやすさは確認しておくと失敗が減ります。
他の節約法と比べて、どれを選ぶと納得しやすいか
風呂水洗濯は「毎月数百円の固定費を下げる」タイプの節約です。
同じく生活に組み込みやすい節約と比べると、向き不向きが判断しやすくなります。
| 方法 | 節約効果の目安 | 手間 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 風呂水を洗いに使う | 年4,000〜7,000円前後の可能性 | 中(ホース管理) | 洗濯回数が多い人 | すすぎは水道水が無難 |
| 洗濯回数を最適化(まとめ洗い) | 家庭により差が出やすい | 低〜中 | 洗濯の回数が多すぎる人 | 衣類の傷み・においに注意 |
| 洗剤・柔軟剤の適量化 | 月数十〜数百円の可能性 | 低 | つい多めに入れがちな人 | 汚れ落ちとのバランス |
| 電気料金プラン・時間帯の見直し | 家庭により変動 | 中(比較が必要) | 在宅時間が長い人 | 契約条件の確認が必要 |
「ホース管理が負担になりそう」と感じる場合は、まず洗剤の適量化や洗濯回数の見直しから入る選択もあります。
逆に「毎日洗濯するので、固定的に下がるのは助かる」と感じる場合は、風呂水活用が合う可能性があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 風呂水洗濯は本当に節約になりますか?
水道代の置き換えができるため、一般的には節約につながるとされています。
目安として、洗いに50〜60L使うと1回12〜14円程度、毎日なら年4,000〜5,000円程度の試算がよく見られます。
Q. すすぎも風呂水にしたほうが得ですか?
水量の置き換えが増えるため、金額面では得になる可能性があります。
ただし、におい・衛生面の不安や家族の抵抗が出やすいので、まずは洗いだけにする運用が無難です。
Q. ふろ水ポンプの電気代で相殺されませんか?
一般的な試算では、ポンプの電気代は1回あたり0.1円程度とされることがあります。
水道代の節約額(1回12〜14円程度)と比べると、小さいと考えられます。
Q. 1人暮らしでも効果はありますか?
洗濯回数が少ない場合、月あたりの節約額は小さく感じる可能性があります。
一方で、週3〜4回洗濯する人なら、年1,800〜2,400円程度の目安が紹介されることもあります。
Q. 家族が嫌がる場合はどうすればよいですか?
まずはタオルや下着以外の衣類から試す、すすぎは必ず水道水にする、入浴後すぐに使うなど、抵抗感が出にくい条件に寄せると受け入れられやすいです。
それでも難しい場合は、別の節約法に切り替える判断も十分現実的です。
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まとめ
風呂水を洗濯に使うと、洗い工程だけでも1回あたり12〜14円程度の節約が目安とされています。
毎日洗濯するご家庭では、年4,000〜7,000円前後の節約になる可能性があり、積み上げ型の節約として検討しやすいです。
一方で、すすぎまで風呂水にするかどうか、残り湯を放置しない運用ができるかで、満足度と続けやすさが大きく変わります。
迷う場合は「洗いだけ風呂水、すすぎは水道水」から始めると、失敗しにくいです。
今日からできる小さな一歩
まずは洗濯機の設定を確認して、「洗い:風呂水」「すすぎ:水道水」にできるかだけを見てみてください。
設定ができそうなら、次の洗濯をタオル類だけで試し、においの感じ方や手間をチェックするところからで十分です。